原油価格の高騰や不安定な中東情勢などによって、ガソリンや灯油などの石油製品の高騰が続いている。家庭用暖房の中心である灯油についても、現在の状況では今冬の価格や数量確保について不安が増大し、消費者の家計を圧迫、暮らしを直撃する恐れが高い。
とくに北海道や東北地方では、灯油は生活必需品であり、適正価格で安定的に供給されることが必要だといえる。
みやぎ生協によると、10月から4月中旬までの冬シーズンの灯油平均価格は、03年度の749円/18リットル(1リットル42円)から、04年度は996円(同55円)、05年度は1346円(同75円)と毎年高騰し、今冬には1548円(同86円)と03年度の2倍以上になると予測。
これを1世帯当たりの利用金額でみると、天候によって使用量が異なるが、03年度は2万6802円、04年度3万6278円、05年度5万0803円、06年度予測は5万9606円と、文字通り家計を直撃するとみている。
こうした状況を考え、8月25日に、東北6県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)の生協連が統一して、今後の灯油についての運動方針を確認するとともに、経産省東北経済局、公正取引委員会、昭和シェル石油・新日本石油に灯油の適正な価格と安定的な供給を求める要請行動を行う。 集会と要請行動の内容は以下の通り。
日時:8月25日13時〜
場所:江葉ホテル(仙台市青葉区本町)
13時から今後の灯油についての運動の進め方について確認する集会。14時から要請行動。
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