農水省は9月6日、平成16年度の「農業・食料関連産業の経済計算」結果を公表した。
農業、食品工業、関連産業など食料供給に関する各種産業の、1年間の経済活動を明らかにするためのもの。
平成16年度の農業・食料関連産業の国内生産額は102兆1876億円(前年度対比0.1%増)で、全産業の国内生産額924兆8521億円のなかで11%を占め、わが国経済のなかで一大産業分野を形成している。国内生産額が前年度より増えたのは、関連流通業は減ったものの、食品工業などが増えたことによる。
国内生産額から原材料費などの中間投入を差し引いた付加価値に当たる農業・食料関連産業の国内総生産は、49兆3924億円(同1.5%減)だった。
平成16年度の農業生産額は9兆9829億円(同0.9%減)だった。果実、肉豚、野菜、肉牛などの生産額が増えたものの、米、花き、花木などの生産額が減ったため。農業総生産は、農業生産額が減り、肥料、農薬などの中間投入額が増えたため、前年度より4.7%減り、5兆3271億円(同4.7%減)だった。
農業総生産から固定資本消耗と間接税を引き、経営補助金を加えた農業純生産は3兆9560億円(同7.1%減)だった。
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