「全国Aコープチェーン」に変わる新たな活動組織として「全国Aコープ協同機構」が10月1日発足し、第1回経営会議を4日に開催し、参加メンバー、役員、規約、活動方針などを決めた。
メンバーは17社、2県本部(長野県、佐賀県)と、協力支援団体として(社)農協流通研究所とJA全農が加わっている。店舗数477、今年度売上げ2881億円をめざす(全国Aコープチェーンでの売上げ含む)。会長に永田訓祥全農常務、議長に竹内文雄(株)ジャコム石川代表取締役社長、副議長に大歳康郎(株)エーコープ近畿代表取締役社長、幹事に日野敏朗(株)エーコープ関東代表取締役社長がそれぞれ就任した。
参加資格を経営の一体化した県本部・会社としたこと、厳密な罰則規定を設けた運営など明確なルールを決めたことが現チェーンとの大きな違いだ。店舗ではある一定の割合以上のエーコープマーク品を揃えることが求められ、決められた割合に達しなかった場合、注意や警告などが与えられ、最終的には退会が勧告されるなど厳し内容も盛り込まれている。また、店舗の場合、年間50億円以上の売上げが参加の条件ともなる。
商品の共同仕入が中心的な活動となり、スケールメリットを活かした商品価格引下げを行い、19年度トータルで3億円の価格引下げを目標としている。生鮮品取扱の強化、国産品最優先の商品力強化などにも積極的に取組む。エーコープマーク品、Aコープオリジナル商品の開発を進め、21年度に470億円、全体の10.8%の取扱いをめざしている。
協同機構の事務局は全農に置き、新たに生活部に『Aコープ協同機構課(仮称)』を設置し、「全国Aコープチェーン」廃止後の、19年4月1日スタートする。同課は現在の店舗指導課を改組し、管理担当の協同機構グループ、仕入等を担当する共同仕入グループ・西日本生鮮グループを置く。
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