大豆情報委員会(全中・全農・全集連主催)が10月26日に開かれ、18年産大豆の集荷量は、前年比117%の約16万8000トンの見込みと公表した。
9月20日の農水省の発表では作付け面積は前年より8000ha多い14万2000haとなっている。とくに北海道では小豆、いんげんなどからの転換で7000ha増加した。10月1日現在の主要産地からの報告では生育は概ね順調だが、主産県の福岡、佐賀では台風13号の影響で倒伏や潮害などの被害が発生しているという。
18年産の契約栽培は、は種前契約で約7万8000トンを締結。契約比率は生産計画の48%となっている。
一方、17年産大豆は9月末で14万3687トン全量の販売を終了した。入札販売価格は、昨年11月の入札開始時点では前年同期比で4割安の60kg8341円でスタート。その後、緩やかに低下し6、7月には上昇したが、累計平均価格は60kg7277円となった。前年比44%。落札率は50〜30%台で推移した。
大豆情報委員会では17年産の入札結果の要因について、▽16年産の不作で国産大豆の需要が一部輸入に置き換わったこと、▽17年産の供給数量が増加し先安感があったこと、▽高値だった16年産の流通在庫、などをあげている。
最近の需要・消費動向では、豆腐は前年4〜8月比で購入数量(1.9%増)、支出金額(1.3%増)と増加傾向にある。しかし、納豆は8月の支出金額では前年比9.7%と伸びたものの、4〜8月比では1.2%減と減少傾向にある。
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