農水省が11月8日公表した乳用牛、肉用牛の飼養動向(平成18年8月1日現在)調査結果によると、肉用牛の飼養頭数は278万3000頭で、前年同月に比べ4万3000頭(対前年同月比1.6%)増加した。
高齢化による飼養農家の休廃業があったものの、枝肉価格が高値で推移したため、規模拡大がはかられた。九州、北海道、東北、関東・東山などの主産地を始め、東海、四国などで増えた。
種類別では、肉用種は173万頭で、前年同月に比べ3万1000頭(同1.8%)、乳用種は105万3000頭で、1万2000頭(同1.2%)それぞれ増えた。乳用種のうち交雑種が1万5200頭(同2.6%)増え、ホルスタイン種等は3800頭(同0.8%)減った。
一方、乳用牛の飼養頭数は、160万9000頭で、前年同月に比べ3万2000頭(同2.0%)減った。生乳需給の緩和により、計画生産が強化されていることや、高齢化による飼養農家の休廃業があったことが影響した。
経産牛は104万7000頭で、前年同月に比べ1万1000頭(同1.0%)、未経産牛は56万1900頭で、2万500頭(同3.5%)それぞれ減った。
全国の半数以上を占める北海道や九州、東北などの主産地で減少した。
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