農業協同組合新聞 JACOM
   
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米国産牛肉で不適格事例 −農水省・厚労省 (11/8)


 農水省と厚労省は11月8日、米国産輸入牛肉に対日輸出適格品リストに掲載されていない胸腺1箱が含まれていたことを発表した。胸腺は特定危険部位ではなく、また、この胸腺は20か齢以下の牛のものであり、輸出業者が適格品リストに掲載すれば対日輸出が可能な品目となっている。
 見つかったのは大阪港に到着した貨物で、輸入業者からの報告を受けて動物検疫所大阪出張所が胸腺1箱が含まれていることを確認、同時に到着した残り759箱、約11トンの牛肉について全箱を開けて検査したところ問題はなかったという。
 ただ、この貨物を含め、出荷した米国のスイフト社グリーリー工場からの貨物については、輸入手続きを保留し米国側に調査を要請した。8日までの米国からの回答は、誤って日本向け出荷貨物に混載されたものであり、今後、この施設の出荷貨物の確認を強化すると説明したという。
 ただ、農水、厚労省は米国側の対日輸出プログラムの実施状況を検証している期間であることから、米国側に詳細な調査と再発防止策を求めるとともに、現地調査で確認する。また、当面の間は、スイフト社グリーリー工場からの輸入手続きを保留する。

(2006.11.9)



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