| 共栄火災海上保険（株）（田村駿社長）と富国生命保険相互会社（秋山智史社長）は、共栄火災の100％子会社である共栄火災しんらい生命保険（株）（堂本正樹社長）の株式の80％を富国生命が取得すること、富国生命が共栄火災の損保商品を販売することなどを内容とする業務提携を行うことで基本合意したと、11月16日発表した。
共栄火災と富国生命は、共栄火災と全国の信用金庫の相互協力機関である「全国信栄懇話会」に富国生命が提携会員として参画し、信金業界における保険販売について協力関係を構築するなど「親密な関係」にあった。19年12月に予定されている金融機関による保険窓販の全面解禁向けて、その対応強化について両社で検討した結果、富国生命は共栄火災しんらい生命を通じた生保分野、共栄火災は損保分野に経営資源を集中し、両社の協力関係のもと強力に推進していくことについて合意したという。
富国生命は、信用金庫における保険窓販を共栄火災しんらい生命に集中して展開。また。共栄火災の損保商品を販売。共栄火災は、富国生命の商品開発力を活かして、生損保トータルな商品・サービスの提供を継続する。
共栄火災はＪＡ共済連の子会社だが、この業務提携についてＪＡ共済連は、ＪＡ共済と共栄火災の事業スキームに変化はないのでほとんど影響はないとしたうえで、共栄火災がこの業務提携による新たな販売チャンネルを活用して、経営の安定化がはかれればいいと考えている。
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