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農政.農協ニュース

神奈川県、米飯給食に力

神奈川県下の市町村では昨年度から米飯給食の実施回数を増やす取り組みが進んでいる。 　同県では平成14年から地元産米を使用した米飯給食を実施。米はＪＡ全農神奈川県本部が供給しており同本部の米穀事業の柱となっている。 　ただ、米飯給食実施回数は全国平均の週2.9回（17年度）に対し、神奈川県では平均が週2.1回と全国で最下位となっていた。保護者から回数を増やすよう要望も出ており県教委や農政事務所なども市町村に働きかけ、月合計の実施回数を前年より１〜２回増やすなどの取り組みが進み、18年度には平均2.3回と回数が増えた。 　さらに19年度も実施回数が増える見込みで、たとえば、厚木市ではそれまで実施されていなかった中学校の全13校で給食を導入、米飯給食を週３回実施する体制でスタートした。 　米飯給食は、炊飯にかかる人手や予算などの問題で神奈川県でもなかなか一律に回数を増やせないという事情があるというが、厚木市の場合は、県学校給食会指定の炊飯業者から「ごはん」が子どもたちに配食され、給食センターからはおかずだけが供給される体制をとることで週３回実施を実現した。 　学校給食で使用されているのは同県産の「キヌヒカリ」と「さとじまん」。米飯給食の実施回数が増えたことにともなって、米の供給量は17年度の1590トンから19年度は1900トン程度に大きく増える見込み。 　ＪＡ全農は先頃、米の共同計算結果の概要を県本部別に公表したが、そのなかで神奈川県本部は、このように学校給食への供給量が大幅に増えることについても合わせてコメントし、「ＪＡ集荷への協力」を呼びかけている。

（２００７.５.２４）

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