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米を契機に農産物の輸出拡大を −中国向け米輸出記念式典 (6/29)


安倍首相、王毅大使を中心に
安倍首相、王毅大使を中心に

 中国向け米輸出が始まり、7月から北京、上海での販売が開始されることに伴う『記念式典』が6月29日、八芳園(港区白銀台)で安倍首相出席のもと開かれた。
 中国への米輸出は、宮城県産米『ひとめぼれ』、新潟県産米『コシヒカリ』計24トンがすでに出荷されている。赤城農水大臣は、「中国の富裕層を対象として、高品質で安全な米が中国の消費者に受け入れられることを期待している。米を契機として、多くの農産物の輸出を積極的に進めよう」と、改めて25年までの農産物輸出額1兆円の目標達成を強調した。安倍首相は、「昨年訪中した時に、中国のみなさんに日本の美味しいお米を味わってほしいと話しました。それが、こんなに早く実現したことを喜んでいます。米の輸出がきっかけとなって、日本の高い技術で作った農産物が世界に広がることを願っています」と、多くの農産物と同時に日本の食文化に対する理解、日本そのものに対する理解が深まることへの期待を述べた。
 また、受入側を代表して王毅駐日大使は、「中国の年間の米消費量2億3000万トンに比べると、今回の輸入量は僅か。しかし、日本のお米の美味しさは、必ず中国人民に理解される。今後、農産物の貿易はもっと盛んになり、中日友好がより進むことを望んでいます」と挨拶した。
 その後安倍首相、王大使、赤城農林大臣、JA全中宮田会長、JA全農裄V会長などと並んで、産地を代表してJA加美よつば(宮城県)、JA魚沼みなみ(新潟県)の生産者も登壇して、全員で紅白2本のひもを引くと、鮮やかにパッケージされた輸出用米製品が現れた。裄V会長が中国の輸入業者であるCOFCO董事長の寧高寧氏に、『ひとめぼれ』と『コシヒカリ』を贈呈。セレモニー後、会場を移して、今回中国へ輸出したお米を使った料理の試食会が開かれた。お米本来の味が生きるおにぎりなどに人気が集まっていた。

(2007.7.3)

 

 

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