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平成18年産米の10a当たり全算入生産費2.1%減少 −農水省統計部


 農水省が調べた平成18年産米の10a当たり資本利子・地代全算入生産費は14万3538円で、前年に比べ2.1%減少した。また、60kg当たりでは10a当たり収量が減少したため、1万6824円で、前年に比べ0.4%増加した。
 10a当たり全算入生産費が減少したのは、小規模農家を中心に生産者が減っており、1戸当たりの作付け面積が増え、作業の効率化により労働費が減ったり、規模拡大のスケールメリットにより物財費が縮減しているのが基本的な要因。18年産は原油価格の高騰で光熱動力費が増えたが、収量が減って乾燥・調製の労働時間が減少したことも要因に。10a当たり労働時間は18年産で初めて年間30時間を切り、29.16時間だった。10a当たり粗収益は、やはり収量減のため前年に比べ2.9%減少し、11万3036円だった。
 米の10a当たり生産費は、規模が大きくなると自動車・農機具費、労働費などが割安になるため、減って行く。平成18年産米の場合、全算入生産費は、作付け規模が0.5〜1.0haでは16万9491円だったが、15.0ha以上では9万8263円と、6割以下の水準だった。
 1戸当たりの作付け面積は、平成10年産は100.8aだったが、平成18年産では118.1aと17%増。10a当たり全算入生産費は平成10年産は17万27円だったが、平成18年産では14万3538円で16%減っており、規模拡大のメリットが読み取れる。

(2007.8.21)

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