(財)米取引・価格センターが11月28日実施した平成19年産米の第14回入札には北海道、山形、栃木の6産地品種銘柄1380tが上場され、全量落札された。申し込み数量平均倍率が今年最高だった前回の4.2倍を3倍近く上回る12.0倍と応札が集中するなか、全ての産地品種銘柄が前回落札加重平均価格を0.7〜8.8%上回った。
政府買い入れ34万tの産地品種銘柄、数量が決定したことで需給がタイトになりつつあり、市場に緊張感が出てきたとみられる。
北海道産米の申し込み数量倍率はきらら397が18.7倍、ほしのゆめが15.9倍、ななつぼしが16.0倍と異例の高さだ。配分の少ない中小卸や、量販店、外食などと納入契約をしている卸しなどの玉確保のための応札があったため。
これまでの他産地品種銘柄の落札価格がおおむね前年産価格を10%程度下回るなか、北海道産米は前年産価格を上回っている。きらら397は1等60kg当たり包装代等込みで前年産同月落札加重平均価格を845円(6.0%)上回る1万4815円、ほしのゆめは1639円(11.7%)高の1万5698円、ななつぼしは1614円(11.6%)高の1万5540円だった。
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