農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

懸念される「いもち病」の発生
斑点米カメムシ類も5県から注意報 −病害虫発生予報第5号 (7/26)


葉いもちの被
葉いもちの被害
アカスジカスミカメ
アカスジカスミカメ

写真提供:
宮城県病害虫防除所
 農水省は7月26日、『平成19年度病害虫発生予報第5号』を発表した。8月に入り水稲栽培での的確な病害虫防除が重要になってくることから、特別に「水稲特集」として毎年この時期に発表されている。
 低温、日照不足および大雨や台風の影響により病害が発生しやすい状態が続いていることから、東北から九州にかけての広い地域でいもち病の発生が懸念されているほか、白葉枯病、斑点米カメムシ類の発生も心配されている。発生初期の防除が基本に。
 いもち病について、7月24日までに岩手、鳥取、岐阜、長野の4県から「注意報」が発表されており、今後の発生は北九州の一部地域で「多い」、北海道、東北、関東および甲信の一部地域で「やや多い」と予想されている。6月中旬〜7月上旬の天候がいもち病の感染に好適な条件となった。
 紋枯病の発生は東北、北陸、東海および近畿の一部地域で「やや多い〜多い」と見られている。また、白葉枯病の発生は平年並み以下と予想されているが、台風、大雨などにより水稲が浸冠水した場合には、激発することがある。早期の病斑発見を。
 斑点米カメムシ類は、7月24日までに5県から「注意報」が発表されており、今後の発生は北陸、四国および南九州の一部で「多い」、北東北、南関東、東海、中国および北九州の一部地域で「やや多い」と予想されている。斑点米の低減に向け、発生予察情報をもとにした畦畔管理の実行が大切。
 8月に入ると、特に飛来害虫にも要注意を。発生の「やや多い〜多い」を見ると、セジロウンカが四国、南関東、東海、近畿および九州の一部地域、トビイロウンカが近畿および九州の一部地域、さらにコブノメイガが北九州、四国の一部地域となっている。
 なお、フタオビコヤガの発生が北東北および北陸の一部地域で「多い」と予想されている。
注意報および特殊報

(2007.8.6)

 

 

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。