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業界屈指のガイドブック |
静岡県植物防疫協会(和田正美会長、静岡市葵区)はこのほど、県内の主要農作物の病害虫の生態や被害を写真などで紹介し、的確な診断・防除に結びつけるガイドブックとして『写真で見る農作物病害虫診断ガイドブック』の新増補版を発刊した。
同会が、ガイドブックの初版を発刊したのは平成4年度のこと。以来、生産者や農業指導者にとどまることなく、一般の人からも農作物・栽培・病害虫の教科書として反響を呼び、これまでに延べ2万6500部におよぶ増刷を重ねてきた。
このような背景のもと、最近、新しい病害虫の発生が多く、これらに対する最新情報が要望されていることから、新増補版の発刊に至った。
新増補版では、平成13年度の増補版をベースに、最近話題となっている病害虫19種類を追加、これにより、同県の主要76農作物に発生する病害虫642種類を一挙掲載することになった。
特筆できるのは、一般の症状だけではなく、病害では初期病徴や後期病徴、害虫では卵や幼虫、被害の状況などについても数多くの写真を掲載していること。写真枚数は、2332点におよぶ。巻末の用語解説も見逃せない。
病害虫を上手に防除するには、まず相手を知ること。この本格派のガイドブックの活用により、より効果的な防除を実施したい。価格は、3000円(税込・送料別)。
なお、同会では病害虫の種類ごとに効果のある農薬の種類や使用法を細かく記載した『農作物病害虫防除基準』も発刊しており、併用したい。
〈新増補版の購入方法〉
電話・FAX(054)221−5678 Eメール:syokubou@po2.across.or.jp
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