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農政.農協ニュース |
会長に中島紀一茨城大教授を選出 −第1回全国有機農業推進委員会 |
昨年12月に制定された「有機農業の推進に関する法律」(有機農業推進法)に基づいて、農水省は今年4月に「有機農業の推進に関する基本的な方針」(基本方針)を策定し、有機農業を推進する諸施策を打ち出してきた。 しかし「現状では、有機農業の取組は少なく、また、消費者の有機農業に対する理解も必ずしも十分とはいえなに状況にある」ことから、基本方針に基づいて、「有機農業者やそ有機農業の推進に取組む民間団体と連携しつつ、農業者その他関係者および消費者の理解と協力の下に有機農業を推進することを目的」として「全国有機農業推進委員会」が設置され、その第1回会合が10月25日に開催された。 この委員会の主たる活動は、全国環境保全型農業推進会議と連携して、▽有機農業に関する知識の普及啓発、情報提供▽有機農業者その他の関係者および消費者の間の意見・情報交換の推進▽基本方針に基づく施策の実施状況の把握および効果の検証となっている。 第1回の委員会には、16名の委員のうち13名が出席(1名は代理出席)。会長に中島紀一茨城大学教授を選出。中島会長が、会長代行に金子美登全国有機農業団体協議会代表を指名し了承した。 今回は農水省がこれまでの取組みの経過を報告。各委員がそれぞれの立場からこれからの課題など意見が表明された。 共通した意見としては、国内農産物消費に占める有機農産物の割合は、1%に過ぎずしかもそのうち国産は0.16%と5分の1であるという実態から、消費者にどう理解してもらい販売していくかが一番大きな課題ということ。また、国が積極的に推進していることを評価する一方で、都道府県における有機農業推進計画の検討状況は、策定済みと今年度中に策定予定が合わせて14道県に過ぎないなどの問題点も指摘された。 次回は来年2月に開催され、19年度の取組状況の分析や20年度の活動内容などが検討される予定となっている。 |
(2007.10.26) |
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