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農水大臣賞は浦川・久保ペア(JAさが)
日頃の操縦技術を遺憾なく発揮 −農水協


 (社)農林水産航空協会(関口洋一会長、以下「農水協」)と全国産業用無人ヘリコプター推進協議会(同、以下「全推協」)はさきごろ、茨城県水戸市の農林水産省農業技術研修館で『第16回全国産業用無人ヘリコプター飛行技術競技大会』を開催した。
 同競技大会は、農水省の後援を得て農水協と全推協の主催で、「無人ヘリ操縦技術の向上と安全運行の推進を目的」(関口会長)に平成4年から毎年行われているもので、回を重ね、全国的にも定着してきた。
 競技大会では飛行高度・速度、安定度などが審査され、満点は3210点。今回は、日頃の操縦技術を遺憾なく発揮し、JAさが佐賀みどり支部の浦川興喜さん(競技者)、久保常民さん(合図マン)ペアが3164.86の最高得点で、みごと農水大臣賞に輝いた。
 受賞の喜びを水稲、麦、大豆を対象に年間約1000haの防除経験をもつ浦川さんは、「今回の受賞を糧に、今後とも無人ヘリによる適正な農薬散布、安全運行に努めていきたい」と語った。
 また、競技終了後に行われた農薬飛散低減のモデル飛行では、ブーム位置の変更やノズルの改良、ローターのダウンウオッシュ(下降気流)をエアーカーテンに利用し飛散低減を実現したセンターノズルの採用、さらに飛行速度に連動して散布量が変化する機能などを搭載した実機が披露された。
 農薬散布のドリフト低減対策として、大きな期待が寄せられている。
 平成19年度の無人ヘリによる防除面積は、対前年度比7%増の80万haと見込まれている。担い手対策の進捗などを背景に年々増加傾向にある。現在、無人ヘリの機体数は約2200機、オペレーター数は約1万2000人にのぼる。

日頃の操縦技術の成果を遺憾なく発揮 農水大臣賞を受賞したJAさがペア・浦川さん(左)と久保さん
日頃の操縦技術の成果を遺憾なく発揮
農水大臣賞を受賞したJAさがペア
・浦川さん(左)と久保さん

(2007.12.3)

 

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