農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

1−6月期尿素価格を据え置き −JA全農


 JA全農は、平成18肥料年度(18年7月〜19年6月)1〜6月期の尿素価格について、国産尿素、輸入尿素のいずれも7月〜12月期価格を据え置くことを決めた。
 輸入尿素の国際価格は昨年6月に軟化し8月に底を打った以降、主要尿素消費国であるインド・アメリカにおいて輸入需要が増加し強含みで推移。為替についても7月から12月期の価格設定時の見込みより10円強の円安で推移するなど、輸入コストは上昇傾向にあり、先行きが懸念されるが、供給価格は据え置くことに決めた。
 国産尿素については、国産メーカーから、現行価格ではコストをまかなえないと10%を超える値上げ要求があった。これに対して全農は、輸入尿素との価格差を是正すべきこと、原油価格の値下がり傾向を踏まえ原燃料コストの低下を価格に反映すべきであることなどを主張し、意見が対立。最終的には、輸入尿素とのこれ以上の価格差拡大は回避する必要があるとメーカー側も判断し、据え置きで妥結した。

(2007.1.24)

 

 

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。