農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

宮崎・清武町の鳥インフルエンザウイルスは中国・青海湖と同系統と判明 −農水省


 1月11日に発生が報告された宮崎県清武町の鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)は、2005年に中国西部の青海湖(チンハイ・レイク)で分離されたウイルス株と同じ系統だということが動物衛生研究所によって明らかにされた。
 この系統のウイルスは中国以外でも、モンゴル・韓国・ロシアなどでも分離されており、インドネシア・タイ・ベトナムで分離されたものとは異なること。04年に山口や京都などで発生したときに分離されたウイルスとも異なることが、1月23日に開かれた高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム第2回検討会で報告された。
 渡り鳥によってこのウイルスが国内に入ってきた可能性が高くなったといるが、このことだけで侵入・感染経路を特定することはできないので、検討会では「発生国からの人等の動きも含め疫学関連調査等と合わせて総合的に感染経路を検討していく必要がある」とした。
 現在、発生農場を中心に半径10km以内で移動制限が実施されているが、1月26日に第2次清浄性確認検査を実施し周辺農場から感染が確認されなければ、防疫措置完了(1月16日)から21日を経過した2月7日に移動制限が解除される見通しとなっている。

(2007.1.25)

 

 

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。