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農水省が不二家に厳重注意 −洋生菓子に不適正表示


 農水省は株式会社不二家が洋生菓子の表示に不適正な表示をした疑いがあるとして、1月18日午後、同社の本社(東京都中央区)、埼玉工場(埼玉県新座市)、泉佐野工場(大阪府泉佐野市)に対しJAS法にもとづく立ち入り検査をした。消費期限延長問題について農水省が不二家から事情を聴取した際、社内基準を超える消費期限の延長があったとの説明があったため。
 この結果、両工場で製造されたプリンとシュークリームに、同社の社内基準を1〜2日超える消費期限を表示し、直営店とフランチャイズ店に出荷していたことがわかったと、農水省は1月23日発表した。プリンは、平成17年10月27日から平成18年12月25日までの間約10万個、シュークリームは平成17年7月10日と11日に約1万9000個、また、平成18年10月21日から23日までの間、約1万4000個だった。
 不二家の行為は直接JAS法に違反はしないが、自ら定めた基準を逸脱していたことが消費者の食品表示への信頼を著しく損なうとして、農水省は23日、不二家に対し次のような「厳重注意」文書を手渡した。

  1. 不二家で製造、販売される全ての食品について、不適正あるいは不適切な表示の有無を直ちに点検のうえ、そのような表示がある場合は、是正すること。
  2. 1の結果を踏まえ、不二家の法令遵守のチェック体制を確認し、再発防止対策を徹底すること。
  3. 不二家の全役員と従業員に対して、品質表示制度について啓発し、その遵守を徹底すること。
  4. 1から3にもとづいて講じた措置について、早急に農水省消費・安全局長あて提出すること。

(2007.1.25)

 

 

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