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植物原料プラスチックからイチゴパックを実用化 −JA全農


パック詰めされたイチゴ
パック詰めされたイチゴ

 JA全農はこのほど、植物原料プラスチック(主原料:ポリ乳酸)からイチゴパックを作り。実用化した。このプラスチックは主にトウモロコシを原料とし、青果物のパックとして広範囲に導入したのは包装素材業界では、全農が初めてだ。
 実用化したのはJA鹿本、JA菊池(以上熊本県)、JA島原雲仙、JAながさき県央(以上長崎県)の4JA。19年6月までに累計で4JA合わせて100万パックを見込んでいる。包装資材の価格は、既存の汎用樹脂と比べ20%〜30%割高になるが、他の包装資材からの切り替え、原料の直接取引により量を確保できること、全国統一規格の実現などを見込んで導入した。全農が原料シートや製品の品質を確認していることを示すため、包装資材に全農マークを入れている。当面は平積みパック(1段)が対象で、レギュラーサイズ(2段)については今後検討する。
 今回の取り組みは、「地球の環境保全に積極的に取り組みます」という全農の経営理念の一つを具体化するもで、植物原料の樹脂としてユニチカ(株)製を採用した。地球温暖化ガスの削減効果(焼却時に20%〜40%)と、石化資源の削減効果(原料製造段階で40%〜50%)が期待される。

(2007.1.29)

 

 

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