農業協同組合新聞 JACOM
   
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4例とも中国・青海湖と同じウイルス
第3回感染経路究明チーム検討会 (2/14)


 農水省の高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームは2月14日に第3回検討会を開催した。そのなかで、今回発生した4農場で分離されたウイルスは、いずれもH5N1亜型の強毒タイプであり、遺伝子性状からも近縁なウイルスであり、中国西部の青海湖(チンハイ・レイク)で分離されたウイルス株と同じ系統だと動物衛生研究所が報告した。このウイルスは、中国・モンゴル・韓国でも確認されている。
 また、動物衛生研究所では現在、鶏を用いた感受性(接種)試験を実施していることも報告された。
 感染経路については中国・韓国で分離されたウイルスと同じ系統であること発生農場と海外発生地域を結びつける他の要因がないこと発生農場間での疫学的関連が認められない短期間に広範地域で散発的に発生したことなどから、「わが国へのウイルスの持込には、渡り鳥が関与している可能性」が高いとしたが、さらに諸調査や情報を収集して総合的に判断していくとした。
 しかし、渡り鳥が直接農場に持ち込んだ可能性はほとんど考えられないこと。日向市・高梁市・新富町の発生鶏舎の人などの出入り口は1ヶ所だが、死亡鶏は鶏舎入口から離れた鶏舎の奥など一部の場所に固まっていたことから鶏舎内へのウイルス侵入は人ではなく、野生生物(野鳥、ネズミなど)による可能性が高いとした。

(2007.2.16)

 

 

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