JA全農は平成8年度から個別JAコンサルに着手し、18年度までに31県域59JAで着手済みとなった。 JAコンサルは、▽組合員ニーズに応える事業体制づくり、▽経済事業の機能強化および収支改善、▽地域との共生をめざした取組み拡大等の提案と実践への支援を目的とし、営農・経済事業の機能強化、収支の確立、組織・機能の見直しなど経済事業改革に特化したコンサル機能を発揮している。コンサル実施期間は1年間で、翌年は改革を促進するためフォローを行う。コンサル導入JAには、役職員、組合員へのインタビューやアンケートなどを行い、JAが抱える問題点を各部門ごとに整理することなどから始め、およそ1年後に最終報告をまとめる。
最近の改革のテーマとしては、▽拠点の集約・再編・外部委託化による事業機能の強化、▽物流改革や経済事業部門の運営改善による収支の確立、▽地域に密着した事業推進機能の強化と体制の構築、などが上げられている。
これらのテーマは互いに関連性があり、個別課題の解決ではなく、総合的な取組みが必要とされている。特に、優先的に課題解決が求められているのは、拠点の集約・再編などによる物流改革だ。集約・再編による余剰人員を渉外等の組合員との接点となる部署に配置し、JAが組合員や地域とより深く結びつくことができるような効果的な対応が求められている。
コンサル導入の59JAは以下の通り。
○コンサル実施JAの推移(年度は実施時期で表現)
【9年度】
▽梨北(山梨)▽遠州夢咲(静岡)▽豊関(山口)
【10年度】
▽鹿児島きもつき(鹿児島)▽鳥取西部(鳥取)▽茨城むつみ(茨城)▽おきなん(沖縄)
【11年度】
▽みやぎ亘理(宮城)▽十日町(新潟)▽やすぎ(島根)▽山口宇部(山口)▽はだの(神奈川)
【12年度】
▽あきた北(秋田)▽南彩(埼玉)▽甲賀郡(滋賀)▽紀の里(和歌山)▽広島中央(広島)▽筑紫(福岡)
【13年度】
▽あきた白神(秋田)▽兵庫六甲(兵庫)▽山口東(山口)▽大分宇佐(大分)
【14年度】
▽つがる(青森)▽こまち(秋田)▽みやぎ仙南(宮城)▽みやぎ登米(宮城)▽なすの(栃木)▽にいがた南蒲(新潟)▽みのり(兵庫)▽兵庫西(兵庫)▽いわみ中央(島根)▽土佐香美(高知)▽土佐くろしお(高知)▽とさし(高知)▽ふくおか嘉穂(福岡)
【15年度】
▽しおのや(栃木)▽多古町(千葉)▽ひがしみの(岐阜)▽土佐れいほく(高知)▽土佐あき(高知)▽みい(福岡)▽ながさき西海(長崎)
【16年度】
▽新いわて(岩手)▽あいづ(福島)▽おやま(栃木)▽越後おぢや(新潟)▽もとす(岐阜)▽日の出(兵庫)▽直鞍(福岡)
【17年度】
▽とおの(岩手)▽いしのまき(宮城)▽かみつが(栃木)▽なのはな(富山)▽山口大島(山口)▽長崎せいひ(長崎)
【18年度】
▽みちのく村山(山形)▽柏崎(新潟)▽鈴鹿(三重)▽西都(宮崎)
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