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農業専門職大学院大学構想まとまる 地域から「永続可能な農業」模索
−イシグログループ


旧成章高校赤羽分校校地校舎の全景
旧成章高校赤羽分校校地校舎の全景

 イシグログループ(石黒功代表、本社:愛知県田原市)は19日、「農学栄えて農業滅ぶ」といった現状から脱却し、農業の原点に立ち返ることで「永続可能な農業」を模索する『農業専門職大学院大学構想』を明らかにした。平成21年4月からの開学を目指す。
 農を取り巻く環境を見ると、地球環境の温暖化・砂漠化などによる急速な悪化、後継者不足・高齢化問題、さらに近代農業の環境負荷問題などが挙げられる。
 構想では、「いのちの循環」の視点に立つ農業教育の実践を特色としており、「農」、「食」、「人間」の各分野を三位一体的に捉え、それぞれの分野で基本的課題を打ちだした。
 「農」では、生態系の要である土(土壌)を重視し、生き物としての作物を「いかに育てるか」を基本課題とし、環境調和型農業の実践を通し、検証を重ねて永続可能な農業技術体系の構築を目指していく。
 また、「食」では豊かな土で育てられた食材を「いかに食べるか」を基本課題としている。食材の栄養性や機能性を明らかにし、その調理、加工を通して新たな食文化を提案していく。
 さらに、「人間」では自然との共生や永続的農業の実践を通し、「いかに生きるか」と社会のありようを探索の基本課題としている。地域コミュニティーの創成も目指す。
 同構想では、田原市が旧成章高校赤羽分校校地校舎を愛知県から購入し、大学院大学に対して貸し出す。修業年数2年、入学定員40名の予定。地域からの大学院大学づくりに期待が高まる。

(2007.2.19)

 

 

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