農水省統計部は平成18年産西洋なし、かき、くりの収穫量と出荷量の調査結果を2月16日公表した。
西洋なしの収穫量は2万8200t、出荷量は2万4700tで、前年産に比べてそれぞれ4100t(13%)、3800t(13%)減少した。結果樹面積は1760haで、老木園の廃園があったが、過去に新植や改植したものが結果樹齢に達し、収穫量は昨年並みとなった。
10a当たり収量は1610kgで、天候の影響により長野で肥大抑制、山形で落果があり、前年産に比べ220kg(12%)下回った。県別の収穫量割合は、山形県が全国の60%、長野県が10%で、この2県で約7割を占めている。また、西洋なしの収穫量の67%はラ・フランス、7%がパートレット。
かきの収穫量は23万2700t、出荷量は18万6600tで、前年産に比べそれぞれ5万3200t(19%)、4万4200t(19%)減少した。結果樹面積は2万3500haで、老木園の廃園などから前年産に比べ200ha(1%)減少した。
10a当たり収量は990kgで、福岡県で台風による落果、愛媛県で降ひょうによる傷果が多かったため、前年産に比べ220kg(18%)下回った。県別の収穫量割合は和歌山県が全国の21%、奈良県が11%、岐阜県が7%、福島・長野県が6%で、この5県で全国の5割を占めている。
品種別の収穫量のシェアは、富有が31%、刀根早生が20%、平核無が15%、次郎が8%などとなっている。
くりの収穫量は2万3100t、出荷量は1万6200tで、前年産に比べそれぞれ1300t(6%)、1400t(9%)増えた。
10a当たり収量は99kgで、前年産に比べて7kg(8%)上回った。県別の収穫量割合は茨城県が全国の21%、熊本県が15%、愛媛県が9%で、この3県で全国の約5割を占めている。
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