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新富町、高梁市も鳥インフルでの移動制限を解除
農水省は防疫指針を見直し (3/1)


 高病原性鳥インフルエンザの発生で移動制限が実施されていた宮崎県新富町と岡山県高梁市では、周辺農場への清浄性確認検査でも感染拡大が確認されなかったので3月1日に移動制限を解除した。
 これで鳥インフルエンザの発生が確認された宮崎県清武町(感染確認1月13日、殺処分1万2000羽)、同日向市(1月25日、10万5000羽)、岡山県高梁市(1月29日、1万2000羽)、宮崎県新富町(2月1日、9万3000羽)の4地区すべてで移動制限が解除されたことになる。
 今回の4例とも、早期発見・早期通報がなされ、迅速な防疫措置がとられたことで、周辺農場へまん延することを抑えられたことが早期の移動制限解除につながったといえる。
 しかし、渡り鳥が国内に滞在する今月末までは警戒が必要とする専門家の意見もあり、3月1日に開催された農水省の対策本部会議では、今後も1000羽以上を飼育する全国の養鶏場の監視を継続することや野鳥などの侵入防止対策を進めることが確認された。
 また対策本部会議では、感染の疑いが生じた段階での発生農場の隔離や防疫作業中の通行制限など防疫指針を見直す方針を明らかにした。
 OIE(国際獣疫事務局)によれば、アジア・欧州・中東・アフリカの56か国・地域で強毒性のH5N1型高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されており、最近2か月間に中国、ベトナム、モスクワをはじめ10か国以上で家きん類への感染が確認されており、今後も厳重な警戒が必要だといえる。

(2007.3.5)

 

 

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