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18年度の在庫は4000tに縮小〜でん粉の需給見通し −農水省 (3/23)


 農水省は3月23日、でん粉の需給見通しを公表した。18でん粉年度(平成18年10月1日〜19年9月30日)の需要量が299万3000t、供給量は299万7000tで、次期への繰越が4000tとなる。19でん粉年度は需要量が300万1000t、供給量は300万5000tで、次期への繰越は4000t。18年7月に公表した需給見通しに、その後の変動要素を加味した。
 18年度の需要量は前回は300万tだったが、7000tの減。供給量は302万3000tだったが、2万6000tの減。ばれいしょでん粉の供給が前回より3万1000t減って、前回予想された在庫が4000tに減少する。
 19年度の需要量のうち、糖化用は191万6000t。中心となる異性化糖の需要が引き続き安定と見込まれ、前回(18年7月)の見通しと変わっていない。化工でん粉用は、44万t。工業用を中心に堅調であることから、前回の見通しと変わらない。その他の用途は64万5000t。製紙、段ボール、ビール需要に大きな変動がないと見込まれ、やはり前回と同様。
 19年度の供給量のうちかんしょでん粉は6万t。ばれいしょでん粉は24万t。生産者とでん粉製造事業者とで決めたでん粉生産計画に沿った見通しとなっている。輸入とうもろこしを原料とするコーンスターチは、2008年にかけてアメリカ産の作付けは生産意欲が高まっているため、253万t程度が見込まれた。輸入でん粉は1万5000t、小麦でん粉は2万3000tの見込み。用途別の内訳もいずれも前回との変動はない。
(用語解説)
異性化糖=ブドウ糖と果糖を主成分とする液状糖で、原料はかんしょやばれいしょなどのでん粉。砂糖よりは甘みが口中に残りにくく、低温下で甘味度を増すので、清涼飲料や冷菓などに多く使われている。

(2007.3.27)

 

 

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