農林漁業金融公庫が今年2月に全国の20〜60代の専業主婦2000人を対象に調査した結果、主婦の食に対する志向は「健康、安全」が最も強く、食料品を購入する時には「国産品であるか、輸入品であるか」を気にかけていることがわかった。
「健康、安全志向」は50.7%で、「手作り志向」が39.8%、「経済性志向」(食費の節約)が30.9%など。「健康、安全志向」は20代では38.4%で、年代が上がるにつれて高まり、60代では64.7%。「手作り志向」は20代では41.6%、60代では45.3%。他の年代も30〜40%で、年代による差はほとんどない。「経済性志向」は20代では47.2%、60代では13.2%と差が大きく、60代では健康、安全のためには経済性をそれほど気にしないようだ。
食料品購入時には全体の85.9%が「国産品であるか、輸入品であるか」を気にしているとしており、その傾向は高年齢層に強く、60代では91.5%と高い。一方、外食をする時には全体の53.3%が「国産品であるか、輸入品であるか」を気にしないとしており、若年層ほどその傾向が強く、20代では67.7%が「気にしない」としている。
「国産品であるか、輸入品であるか」を気にかけて購入している品目は牛肉、豚肉、鶏肉、しいたけで、反対にかぼちゃ、たまねぎ、ブロッコリー、魚の切り身、貝類、果物などはあまり気にかけずに購入している。
国産食品に対するイメージについては、全体の81.4%が「安全だ」としており、年代間の差もほとんどない。国産食品の購入については「価格が下がれば増やしたい」「もっと出回るようになれば増やしたい」という意向が、品目にかかわらず示されている。
輸入食品へのイメージについては、「安い」が全体の82.1%で、20代は92.8%。「安全面に問題」が全体の78.0%で、60代では86.6%という結果が出た。
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