農業協同組合新聞 JACOM
   
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梅雨時の米麦保管を万全に〜農業倉庫保管管理強化月間
−JA全農・農倉基金 (5/15〜7/15)


保管管理強化月間運動のポスター
保管管理強化月間運動のポスター

 JA全農と(財)農業倉庫受寄物損害補償基金(農倉基金)は、今年も5月15日から7月15日まで、農業倉庫保管管理強化月間運動を全国一斉におこなう。1年のなかで米麦の保管がもっとも難しい梅雨時に、各JAが策定した自主保管マニュアルにより、自主点検などきめ細かい管理をおこなって、保管米麦の品質保全に万全を期す。
 運動の目標として、次の5項目を掲げている。
保管管理体制の整備
農業倉庫(共乾施設)内外の清掃の徹底、自主点検と保管管理日誌の記帳の励行
保管米麦の品質保全と病虫害、そ害(ねずみ)の防除
保管米麦の火災、水害、盗難事故などの防止
労働災害事故の防止

 保管管理強化月間運動は、昭和33年から始まり50年近い伝統を持つが、最近ではこの運動に新たな意義が加わっている。食品としての安全性を保証するための米麦のトレーサビリティシステムでは、生産現場での「栽培履歴」、精米工場での「とうせい履歴」に加え、販売・流通の起点である農業倉庫でどのように管理されていたかを明らかにする「保管履歴」の情報開示も必要なため、保管中の品質管理ぶりが重要になっている。
 JA全農と農倉基金は、「JAグループが拡大をめざす安全・安心なJA米や全農安心システム米を適切に保管するため、自主保管管理体制の強化と保管技術の向上にいっそう取り組んで欲しい」と期待を寄せている。

(2007.5.9)

 

 

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