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肥料の値上げ避けられない状況 −JA全農 (5/18)


 JA全農は、5月18日に開催された第2回経営管理委員会で肥料情勢について、値上げは避けられない状況にあると報告した。
 JA全農は、3月下旬以降、メーカー各社と平成19肥料年度の価格交渉を行っているが、バイオ燃料需要を含めた世界的食料増産により肥料海外原料価格はすべて史上最高水準になっており、山元は大幅な値上げ要求をしている原油市況が反転し、窒素質肥料の製造コスト・燃料代・包装資材価格・内航運賃などが値上げ基調にある海外運賃が史上最高値に迫る水準になっている為替が18肥折り込みレートに対して大幅に円安に推移している、ことから、メーカーは10数%の大幅な値上げを要求している。
 全農は最大限値上げ幅の抑制を求めているが、交渉は難航しており、値上げは避けられない状況にあるという。
 今後、全農としては 、価格交渉による値上げ抑制やベトナムからのリン鉱石の輸入を開始しているが、原料輸入ソースの多元化の取組みを強化していく。
 さらに、アラジン・BB肥料の普及拡大によるコスト低減。日本の耕地面積のうちリン酸富化土壌(リン酸過剰)が全体の23%、塩基過飽和土壌(加里過剰)が同14%といわれていることから、経済連・全農の土壌分析センターを活用した土壌分析を行い、過剰土壌への減肥など適正施肥を実施することで施肥コストの低減に取組んでいくとした。

(2007.5.21)

 

 

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