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平成18年産小麦生産費(全算入)、10a当たり6万円以下に
−農水省統計部


 農水省統計部がこのほど公表した平成18年産小麦生産費は、資本利子・地代も入れた10a当たり全算入生産費が5万9446円で、前年に比べ、2.5%減少した。10a当たり全算入生産費は平成12年産以降は15年産を除き毎年減少しており、18年産では初めて6万円を下回った。
 生産費の費目で下がっているのは、労働費と地代。小規模農家の小麦生産者が減る一方で1戸当たりの作付け面積が増え、結果としてスケールメリットにより労働費が減少している。また、販売価格の低下にともない、地代も減少している。
 10a当たり全算入生産費は、作付け面積2haまでは規模拡大につれて大きく減るが、2ha以上の層でも作付け面積が大きくなるほど、作業の省力化で労働費が縮減し、生産費は低下している。
 一方、60kg当たりの全算入生産費は、収量が減ったため8560円で前年に比べ3.7%増加した。10a当たり粗収益も作柄が良かった17年産に比べ、4.8%減少して5万7687円だった。また、作付け規模が大きいほど収量水準が高いため、作付け規模が大きくなるにつれて生産費も下がり、規模階層間の格差は10a当たり全算入生産費よりも大きい。
 平成18年産の全国平均の1戸当たり作付け面積は275.6a、10a当たり収量は417kg、10a当たり投下労働時間は5.56時間だった。

(2007.5.22)

 

 

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