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JAいるま野 小澤稔夫組合長 |
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JAとぴあ浜松 木下正美会長 |
平成18年度のJA共済事業は、共済保険業界における市場変化や競争が激化するなか、長期共済の新規契約が目標額を上回る29兆9746億円となり、9年連続で目標を達成するなど堅実な実績をあげた。
その中でも優秀な実績をおさめたJAを表彰する『18年度JA共済優績組合表彰式』が5月17日、東京の明治座で開催された。受賞組合の関係者など約1000人が全国から集まり、野村弘JA共済連会長がJA共済大賞受賞2組合をはじめ受賞367組合に表彰状を贈り、業績を讃えた。同時に、12組合に特別感謝状、1組合にみどり国民年金基金感謝状が贈られた。
宮田勇全中会長(茂木守副会長が代読)は来賓あいさつのなかで「JA共済は『相互扶助』の精神のもと、組合員・利用者の生活全般にわたる保障ニーズに的確に対応し、着実に実績を上げている。保険金不払いが社会問題化しているなか、JA共済は能登半島地震での速やかな対応など、契約者の立場に立った事業を展開している」と、組合員・利用者の立場にたったJA共済事業を高く評価した。
続いて、上原寿宰理事長が、JA共済連の定める「表彰規定」等に基づいてJA共済大賞、特別優績表彰などを決めたと、審査経過を報告した。
表彰式では、受賞組合の代表が登壇。野村会長から表彰状を受け取ると、会場から受賞を称える大きな拍手が起こった。表彰組合は、契約実績と普及活動の取り組みを総合的に評価し、全国の範となる組合に贈るJA共済大賞が2組合、同じく総合的な評価で特に優秀な組合に贈る特別優績表彰が19組合、そのほか、新契約優績表彰(総合優績の部44組合、長期共済の部141組合、年金共済の部45組合、短期共済の部15組合)、普及活動優績表彰58組合、連続受賞優績表彰43組合。
式の後、共済大賞に輝いた2組合の代表が、司会の須磨佳津江さん(元NHKアナウンサー)のインタビューに答えて受賞の喜びを語った。JAいるまの小澤稔夫組合長は、「今回の受賞は、役職員が組合員や地域の皆さんと密着し、両者が一体となった取り組みの成果で、地域に根ざしたJA事業を理解してもらった。これからも、地域で頼りになるJAをめざす」と、地域に貢献するJAの必要性を語った。
また、昨年に続いての受賞となったJAとぴあ浜松木下正美会長は、「自分たちで立てた目標に向かって、役職員が一丸となって邁進した結果だと感謝しています。JAを取り巻く環境も変わってきており、多様化する組合員・利用者ニーズへの対応強化にこれからも努めたい」と、組合員・利用者の立場に立った事業の必要性を語った。
なお、式典の前にはJA共済のイメージキャラクターの仲間由紀恵さん、賀集利樹さんが会場に駆けつけ挨拶した。二人はJA共済のテレビコマーシャル収録時のエピソードなどを語り、会場を沸かせた。
【JA共済大賞】
JAいるまの(埼玉県)・JAとぴあ浜松(静岡県)
【特別優績表彰】
JA横浜・JAセレサ川崎・JAさがみ(以上神奈川県)・JA松本ハイランド(長野県)・JAめぐみの(岐阜県)・JA大井川・JA遠州中央(以上静岡県)・JAあいち三河(愛知県)・JA兵庫六甲・JA兵庫西・JAたじま(以上兵庫県)・JA奈良県(奈良県)・JA岡山市・JA岡山西(以上岡山県)・JA周南(山口県)・JA香川県(香川県)・JA福岡市・JA福岡八女(以上福岡県)・JA沖縄県(沖縄県)
野村弘JA共済連会長挨拶
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野村会長 |
「18年度のJAを取り巻く環境は、経済事業改革や事業再構築に向けた取り組みを強化したが、依然として経営面、組織面とも厳しい状況にある。また、高齢化社会の到来で、共済保険業界における市場の変化と競争の激化など、共済事業を取り巻く環境は厳しい。そのような状況の中、長期共済新契約高の9年連続目標達成や年金共済の目標達成、さらに、短期共済についても、ほぼ前年並みの実績が確保できた。一方、18年度中に満期、事故等合わせた支払総額は3兆4439億円で、全国の組合員、利用者に役立った。
19年度については、新たな3か年計画の初年度として、事業基盤の再構築を第一義とし、"絆の強化と仲間づくり〜愛されるJA共済をめざして〜"をスローガンに、3Q(サンキュウ)訪問プロジェクトを展開して、組合員・利用者との絆の再構築、医療系共済、自動車共済の取組み強化によるニューパートナーの拡大、などの着実な実践を図っていきたい」。 |
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