|
||||
農政.農協ニュース |
4期連続で過去最高の経常利益 −農林中金 (5/29) |
経常収益は2兆6057億円。このうち運用収益は2兆490億円で前期より約6480億円増加した。これは金利上昇とクレジット・オルタナティブ(代替)資産による資金運用収益の増加によるもの。 一方、経常費用は金利上昇による資金調達費用が増えて2兆2400億円と前期より8000億円増えたが、資金運用収益が大幅に拡大し、また事業管理費も削減したことから、経常利益は前期より約543億円増え3656億円と過去最高となった。経常利益の過去最高額は4期連続となる。 07年度の純利益は2538億円で前期より137億円の減となったが、これは有税引当の積み増しなどによる。 資金調達コストは日米の金利上昇が主な要因となって増えたが、それを上回る運用利回りを実現し、運用・調達利回り差は、0.47%から0.53%に拡大した。 市場運用は「国際分散投資」をコンセプトにポートフォリオ運営を実践し、また、今期は、期限付劣後債を国内外市場で約3427億円発行して自己資本の充実を図ったことから、自己資本比率は12.84%を確保した。 総資産はほぼ横ばいで68兆4800億円だが、純資産は前期にくらべて約4752億円増加して4兆4230億円と初の4兆円台となった。利益剰余金や有価証券評価差額金の増加による。 総資産額は03年3月期からの4年間で8兆円増加、純資産は同期比で2.5倍となった。 農林中央金庫は今年3月に発表した07年度からの中期計画で、経常利益3000億円の安定的な確保を目標としているが07年3月期決算でも目標を達成したことになる。経常利益は03年3月期にくらべて3.4倍となった。08年3月期では3370億円の確保を目標にしている。 また、08年3月期末に向けて、JAや信連など会員から総額5276億円の後配出資増資と、総額3994億円の永久劣後ローンの借り入れを実施する。業務運営の安定性と資金運用力の一層の向上を図るための自己資本増強で、これにより自己資本比率が1%高まる見込みだという。この増資に合わせ、会員から調達している期限付き劣後ローン約5000億円を期限前に繰り上げ償還することも決めた。 |
||
(2007.6.1) |
特集企画 | 検証・時の話題 | 論説 | ニュース | アグリビジネス情報 | 新製品情報 | man・人・woman |
催しもの 人事速報 | 訃報 | シリーズ | コメ関連情報 | 農薬関連情報 | この人と語る21世紀のアグリビジネス | コラム | 田園交響楽 | 書評 |
||
社団法人 農協協会 | ||
|