農業協同組合新聞 JACOM
   
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店舗の売上が前年度より伸長
「国産こだわり宣言」の効果も −Aコープ広域3社


 Aコープ広域一体化会社3社(関東、近畿、九州)の18年度の売上額等がまとまった。
 各社の売上額は、関東が346億6200万円(計画348億8400万円)で、計画に対する達成率は99.3%、近畿が229億7100万円(同239億3100万円)で達成率96.0%、九州が165億3500万円(同169億4800万円)で達成率97.6%だった。しかし関東、近畿、九州の前年度の売上は330億9900万円、250億1300万円、160億100万円で、対前年度比はそれぞれ、104.7%、91.8%、103.3%。近畿が前年度を下回ったのは、合併時からの方針でJA店舗の会社移管等により17年度約39億あった卸計上がなくなったためで、店舗の売上を見ると対前年度比108.4%と伸びており、3社とも店舗での売上は前年度を上回る実績となっている。
 全農生活部では、各社とも店舗の統廃合など生産性を高める努力をすると同時に、昨年5月の『国産こだわり宣言』以来、安全・安心な国産農畜産物の販売拠点としてのAコープが利用者・消費者に受け入れられているのでは、と評価している。
 以下各社の概要をみていくと、エーコープ関東は、JAの特色を発揮した地域密着型の店舗運営、ローコストオペレーションへの転換などに取り組み、旭店、城山店のリニューアル、藤阿久店の新規出店、中川店、吉井店の閉店等、店舗の整備を進めた。売上総利益額は計画82億8800万円に対し82億4900万円で、計画に対して99.5%を達成。経常利益は2400万円の計画に対し261.1%を達成。当期純利益1100万円を確保した。
 エーコープ近畿は店舗や売場の活性化に取り組み、18年4月にJA兵庫西より粟賀店、上郡店を経営受託した。19年2月に交野店、安堵店、同3月に庭窪店、金田店、尾上店、平和店の6店舗を閉鎖した。売上総利益高は50億5900万円(計画比93.8%、前年度比103.9%)、経常利益は127万円、税引前当期利益は2040万円となった。
 Aコープ九州は、合併の目標である「経営基盤強化」を図るため、店舗の新規出店や改装・改築などを実施。売上総利益は37億2000万円(計画比97.8%、前年度比107.4%)。営業利益は7700万円(計画比158.9%)だった。

(2007.6.4)

 

 

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