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7〜9月期配合飼料価格を1100円値上げ −JA全農


 JA全農は7〜9月期の配合飼料供給価格を、4〜6月期に対して、全国全畜種総平均でトン当たり約1100円値上げすることを決めた。これで4期連続の値上げとなる。
 トウモロコシのシカゴ定期は、米国農務省の調査で作付意向面積が事前予想を上回る結果となったことや価格高騰による米国内需要の減少が確認されたことなどから4ドル/ブッシェルを割り込む展開となり、現在は3.8ドルを超える水準で推移している(7月限)。今後は受粉期を控え天候に左右される相場展開となるが、依然として旺盛なエタノール需要により来年の期末在庫率が7.6%と低いことから堅調な相場展開が見込まれる。
 大豆粕の相場は、トウモロコシの作付が拡大し大豆作付面積が大幅に縮小、来年8月の期末在庫率も10.5%と減少したことから価格は上昇し、現在は240ドル/トン(7月限)を超える水準で推移している。今後も大豆の生産量増加が見込まれないことから、相場は堅調に推移すると見込まれている。
 海上運賃についても、中国を中心とした鉄鋼原料輸送の増加によって上昇を続けており、現在は70ドル/トン台で推移している。今後も鉄鋼輸送の需要が継続する見通しであることや南米産穀物の輸送が活発になっていることから堅調に推移すると見込まれている。
 また、外国為替は一時円高となったが、現在は日米間の金利差から再び円が売られる展開となり、現在は121円台で推移している。今後もドルは強含みで推移すると見込まれている。
 こうしたことから、7〜9月期の配合飼料価格は前期に対して値上げとなると全農では説明している。
 農家の実質負担は全国配合飼料供給安定基金の補てんで圧縮される見通しだが、決定は今月末になる見通しだ。

(2007.6.21)

 

 

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