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茶色箱化導入は18年度末で61% −JA全農


 JA全農は17年12月に生産資材のコスト低減を狙い、各項目ごとに目標数値を上げた「チャレンジプラン」を発表し、コスト低減実施に取り組んでいる。また、19年度〜21年度を実施期間とする『3か年計画』においても、行動計画の中でコスト低減目標が年次ごとに示されている。それらを踏まえ、包装資材のコスト低減について、取材した。
 米麦用紙袋(30Kg)については、18年度は15年度に比べ約11%の価格引き下げを実現した。3か年計画では更なる引き下げを計画しているが、現在、紙袋の元になるクラフト紙の原料であるチップが高騰しているため、価格引き下げはかなり難しい情勢だ。
 「原料価格が上がったとしても、よりコスト低減に取り組み、できる限り紙袋価格を抑えたい」と、全農は紙袋の値上がりが避けられない情勢の中、コスト低減で可能な限りの価格引き下げを実現したいと語る。全農の米麦用紙袋は年約1億2500万枚、紙袋の形で米検査を受けるうちの8割程度を占めている。
 茶色箱化の導入については18年度末で61%に達成し、3か年計画最終年度の目標を上回った。取り組み当初(平成7年前後)が22%であったことを考えると、茶色箱化はかなり進んでいるが、果物や花きなど見た目のイメージが大切にされるものや産地ブランド化をめざす品目では、茶色箱化はなかなか進んでいない。しかし、すでに導入率が61%であることから、全農では今後は低コスト原紙(AKライナー、AS中芯など)の導入に力を入れることで茶色箱化も進めたいとしている。
 17年度42%、18年度45%と低コスト原紙の導入を行ってきたが、3か年計画で上げた数字18年度末で50%には届いていない。導入率が9割に達するところから1割前後まで、県によってバラツキが大きく、21年度目標80%達成に向け、導入の遅れている県の取り組みを加速させるとしている。

(2007.7.12)

 

 

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