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18年産夏秋野菜の10a当たり農業所得、価格高で上昇
−農水省統計部 (8/3)


 農水省は8月3日、18年産夏秋野菜の10a当たり農業所得調査結果を公表した。農業所得はほとんどの品目で前年を上回った。低温、日照不足で収穫量が減り、単価が前年より大幅に高かったため。
 もっとも高いのは前年産と同様に施設いちごで179万円、次いで果菜類の露地夏秋ししとうが152万円だった。施設夏秋ししとうが3番目。果菜類の露地夏秋きゅうり、露地夏秋なすがその後に続く。施設いちごの所得が多いのは、単価が高いため、果菜類の所得が多いのは、単価が高く、さらに多収量のため。
 家族農業労働1時間当たりの農業所得もほとんどの品目で前年を上回った。単価高に加え、収穫、出荷等の労働時間が減ったことによる。葉茎菜類の露地夏はくさいがもっとも高く5605円、次いで根菜類の露地秋にんじん、露地夏だいこんの順になっている。
 葉茎菜類、根菜類が上位を占めているのは、その他の野菜に比べて労働時間が短いため。
 家族農業労働時間は施設の夏秋ししとうが2369時間と全品目で最長。農業所得は179万円で、家族農業労働1時間当たりでは568円。農業所得率は51.0%。露地の夏秋きゅうりは家族農業労働時間が868時間、農業所得は112万円で、家族農業労働1時間当たりでは1291円。農業所得率は66.4%。
 夏はくさいの場合、家族労働時間は40時間程度と短かく、家族農業労働1時間当たり農業所得はもっとも高いが、販売価格が安いため、農業所得は25万円。品目により労働時間や所得などの差が顕著だ。

(2007.8.7)

 

 

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