農水省は、諸課題に的確に対応するため、20年度に大幅な機構改革を行うこととし、変更案を決めた。今後、関係省庁と協議し、決定する。新設する課室の名称はいずれも仮称。
▽大臣官房=1.国際的な食料需給等の情報を一元的に収集・分析し、食料安全保障に関する政策の企画・立案のため、「食料安全保障課」を新設(総合食料局の「食料企画課」は廃止)。2.地球温暖化や生物多様性などの地球環境問題に対応するため、環境バイオマス政策課に「地球環境対策室」を設置。
▽生産局=生産コスト削減、鳥獣害対策、GAP(生産工程管理)、環境保全型農業、知的財産の保護・活用等の新たな政策課題への対応、作物間の連携をとりつつ産地対策を講じるため、課の全面的な再編を実施。農産振興課、園芸課、特産振興課は「産地形成課」に一本化する。農業人材育成課を新設(経営局の「普及・女性課」は廃止)。
▽農村振興局=都市農村交流、中山間地域対策などへの対応、農地・水等の資源保全と土地改良事業を一体的に実施するため、課の全面的な再編を実施。
▽農林水産技術会議事務局の再編整備=課の再編と研究参事官(仮称)3名の設置。
▽その他=1.動物検疫官10名、植物防疫官17名の増員。2.農協系統信用事業の検査、指導監査体制の強化など。3.食品の表示等に関する体制強化など。
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