平成20年度農林予算概算要求案の概要が明らかになった。今週、省議を経て財務省に提出される。
予算総額はシーリングの上限いっぱいの3兆949億円で、19年度決定予算額に対して14.9%増となった。内訳は、公共事業費が1兆3552億円(対前年度比18.9%増)、非公共事業費が1兆7397億円(同12.0%増)。
公共事業費のうち、農業農村整備関係が全体の6割を占める8092億5400万円(同20.0%増)で、他に林野、水産関係費となっている。災害復旧費は予測ができないため、前年度並みの192億2500万円が計上され、実態に応じて補正される。
非公共事業費の内訳は、一般事業費が7744億円(同11.0%増)、食料安定供給関係費が9653億円(同12.8%増)。
20年度予算編成で農水省が特に重点項目としているのは、次の5点。
▽農地政策の見直しに向けた新たな取り組み=制度改正案が今秋まとまり、法改正が来年の通常国会で行われることが見込まれるため、制度改正を後押しできるようにする。
▽前年度予算の最重点項目だった品目横断的経営安定対策を、引き続き拡充。
▽農山漁村の活性化対策。▽食料自給率の向上対策。▽地球温暖化対策。
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