農林中央金庫と野村ホールディングス(株)、日本政策投資銀行は、プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の評価・運用を行う合弁会社設立に合意した。9月12日発表した。08年1月に開業する。
PEファンドは、未公開(プライベート)株を取得し株式公開や第三者売却によってキャピタルゲインを得ることを目的としたファンド。PEファンド市場は急速に拡大しており、日本でも機関投資家を中心に投資ニーズが高まっていることから、市場ニーズにいち早く応える高品質の商品、サービスの提供が求められている。
農林中金と日本政策投資銀行はPEファンドへの豊富な投資実績があり、投資案件に対する評価、分析の経験も豊富。一方、野村ホールディングスは子会社で評価運用事業を行っており、3者が力を結集することで大きなシナジー効果が発揮できることから合弁会社設立に合意した。
農林中央金庫の上野博史理事長は「国内の金融市場で圧倒的な存在感のある野村ホールディングスと日本政策投資銀行とこのような会社をスタートできることはうれしい。日本でのPEファンド投資の意義を高めていきたい」と話した。
また、野村ホールディングスの古賀信行執行役社長兼CEOは「市場拡大のために透明性の向上が求められている。PEファンド投資のパイオニア的存在の農林中央金庫と、高い調査・分析能力を持つ日本政策投資銀行と合意したことは意義深い。ノウハウと総合力を結集し高品質の商品・サービスすることで、PEファンドの透明性向上と市場拡大に貢献していきたい」などと話した。
新会社の概要
◎会社名:(株)プライベート・エクイティ・ファンド・リサーチ・アンド・インベストメンツ
◎本社:東京都中央区日本橋
◎開業予定時期:08年1月
◎開業時資本:20億円(資本金10億円、資本準備金10億円)
◎開業時出資比率(野村65%、農中30%、政策投資銀5%)
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