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美味しい国産果物に賞賛の声
各国農業ジャーナリストが青果センターを取材
−国際農業ジャーナリスト連盟 (9/18)


熱心に取材する各国の農業ジャーナリスト
熱心に取材する各国の農業ジャーナリスト

 「国際農業ジャーナリスト連盟(IFAJ)2007年日本大会」の参加者約50名が9月18日、JA全農青果センター(株)を訪れ施設等の取材を行った。IFAJは毎年、総会と併せて世界大会を開催しており、アジアで初めての大会が9月17日から23日まで、日本に16か国、200名が集まり開催されている。
 当日、大会参加者は4コースに分かれて都内で取材を行い、一部が青果センターを訪れた。歓迎の挨拶で秋田俊毅全農常務は、「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋−という全農の経営理念を実現する場として、青果センターはある。市場を通さないで、生産者からセンター経由で直接消費者に青果物を届けている。ここの情報を母国に発信して下さい」と、生産者と消費者をつなぐセンターの役割を強調した。
 岩城晴哉全農青果センター(株)社長は、「我々は商品企画力・開発力を発揮して、国産農産物を売っていくことを心がけている。そのことが生産者への支援につながる。売場が産地を選ぶように、これからは産地も売場を選ぶ時代だ。生産者団体がこのような施設を作り運営していることは世界的にも希ではないか」と、センターがめざす先進的な取り組みを紹介した。
 施設の取材では、すべてがコンピューターにより制御されている自動運転搬送クレーンを備えた低温保管庫の内部や、手作業で行われている野菜の小分け作業をなどを見学した。自動運転搬送クレーンによって商品が自動的に振り分けられる様子に、各国のジャーナリストからは驚きの声があがった。事前に施設紹介のDVD(英語版)を見ていたため、青果物の入庫から出庫までの流れが理解できていたようだった。
 施設取材後、センターで扱っている国産の果物(リンゴ、ナシ、柿など)の試食が行われた。日本の果物が色や形の美しさだけではなく、とても美味しいということを知ってもらうためで、食べやすい大きさに切って並べてあるものを自由に試食した。「美味しい」と言いながら、かなりの量を試食する人もいて大変好評だった。
 試食後の質疑応答では、「出荷契約は農協とするのか」、「輸入品は扱わないのか」、「センターと契約している農家は、収入に満足しているのか」などの質問があった。海外の農業ジャーナリストにとって生産者と農協、農協と全農、全農と同センターの関係に関心が集まったようだ。

(2007.9.21)

 

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