JA共済連は、このほど19年度上半期(9月末)の共済金支払概況(速報値)をまとめた。
これによると、19年度上半期における共済金支払合計(長期・短期)は、件数で297万4000件(前年同月比122.3%)、共済金が2兆0447億円(同115.8%)で、件数・金額ともに前年同期より大幅に増加した。
これは、19年3月の能登半島地震、7月の新潟県中越沖地震による建物更生共済の支払共済金と、前年同期より件数で156.8%、金額で124.5%と大幅に増加している満期共済が主要な要因となっている。
今年3月25日に発生した能登半島地震による建物更生共済の支払状況は、件数で1万4607件、共済金で131億1791万円となっている。
また7月16日に発生した新潟県中越沖地震による建物更生共済の支払状況は、件数で2万4441件、共済金で249億6350万円となっているが、現在も支払処理を継続しており、最終的には300億円程度になる見込だとJA共済連ではみている。
その他の自然災害による建物更生共済の支払状況は、梅雨前線による大雨・台風4号(7月、宮崎・鹿児島・熊本など)が3898件・19億4593万円。台風5号(8月、宮崎・大分・福岡など)が、4160件・18億5843万円。台風9号(9月、千葉・静岡・福島・山形など)が812件・約3億円となっている。なお、これら自然災害による支払いは9月末時点のもので、現在も継続中 。
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