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『米の市』で販売活動を行う福代会長(中)
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JA女性組織は現在、「食と農を結ぶ」をテーマに自分達の活動を外に向けてアピールする取り組みを進めている。JAいずも女性部は、その活動の一環として、11月7日、8日の2日間、大手町JAビル前で行われた『米の市』に参加した。
JAいずも特産の西条柿、ブロッコリー、ブドウや味噌などの加工品等を並べ、通りかかる人に向かって購入を呼びかけた。商品を手に取った人に対しては、その特徴や美味しい食べ方などを丁寧に説明。特に西条柿は、主に西日本に出荷されているため、関東近辺では見る機会がないため、その独特な形を珍しそうに眺める人が多かった。
JAいずも女性部員で、自らも販売を行っていた現JA女性協会長の福代俊子さんは、「このように消費者と直接話ができることは、“外に向けて自分達の活動をアピールする”絶好の機会です。私たちが日頃どんな思いで農産物を作り、消費者に届けようとしているのか、少しでも分かってもらえたら嬉しい」と、JAいずもでは女性部活動がJAの活力の大きな源になっていることを説明しながら、生産現場での女性農業者の思いを語った。
また、女性部の活動の原点となった次のようなエピソードも話してくれた。現在、出荷品の柱の一つとなっているブロッコリーは昭和60年頃、大分県で行われていた「一村一品」運動に刺激を受けた女性部が、JAの特産品を作ろうを合い
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女性部の活動の原点となった
特産品のブロッコリー
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言葉に『かあちゃんブロッコリー』と命名したブロッコリーを作ったのが始まり。当初は、「1000万円貯めてハワイに行こう!」と互いを励まし合いながらブロッコリー作りに励み、数年後、みんなでハワイに行ったという。
このように、JAいずもでは昔から女性組織の活躍が目立っており、現在正組合員約6300人のうち、4分の1は女性である。「現場では女性が元気で頑張っています。女性の声をJAの活動に反映させるよう、今後は女性役員の比率を高めて行かなければ…」と、ブロッコリーを道行く人に薦めていた女性部員は語った。
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