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独自型式コンバインの第2弾を来年2月発売
5条刈でありながら6条刈のゆとり −JA全農


来年2月発売予定のAG570Z
来年2月発売予定のAG570Z

 JA全農は担い手ニーズに合った農機をヤンマー農機(株)と共同で開発しており、今年3月には4条刈の使いやすさと5条刈並み以上の能力を兼ね揃えた、JAグループ独自型式の多条刈コンバイン『AG467Z』を市場に出した。このほど、第2弾として『AG467Z』の上位機種『AG570Z』の来年2月発売を発表した。
 『AG570Z』は、余裕を持ったエンジン(69馬力)、6条刈が可能な脱穀・選別能力を持ち、切ワラ拡散装置を装備すると同時に、クローラ幅をワイド(500mm)にして湿田適用性を増し、5条刈でありながら6条刈のゆとりを備えたコンバインに仕上がっている。価格は、前機『AG467Z』の機能アップ額を抑えることで、従来型のものより約2割のコストダウンを実現した。受注生産のため、注文から納品までには約3か月を要する。20年度は100台の販売を目標としている。
 農機は高価なため、実物を見ないで買う生産者は稀で、ほとんどは展示会や試乗会などで直接触れたり運転したりして、実物を確認してから買うのが一般的だ。そのため、県本部や大規模JAでは展示等の用途に購入し、販売推進に役立てている。
 現在販売中の『AG467Z』については、9月末現在で受注120台、うち出荷が110台で、19年度の販売目標100台を上回っている。受注120台、出荷110台のうち、展示用に県本部やJAが購入するものを除いても、好調な売れ行きだ。担い手からは、「動作が素早く、籾の排出時間が短く、作業効率が良い」、「旋回時にエンジンドロップがなく、エンジン馬力に余裕がある」、「車体が頑丈でバランスが良い」などの声が届いており、評判は概ね良いようだ。
 今後も全農では担い手ニーズに合う農機の開発を計画しており、コンバインに続いてはトラクターの開発を考えている。

(2007.11.14)

 

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