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「食」にも地域差 −農林漁業金融公庫の「食に対する志向」調査結果


 農林漁業金融公庫が今年7月、全国の20〜60代の男女約2000人を対象に「食に対する志向」をインターネットで調査をしたところ、3大都市圏(関東、東海、近畿)では「おいしいものにこだわる」(美食)、それ以外では「食費を節約したい」(安さ)との思いが強いことがわかった。いずれの地域でも「健康・安全」への志向がトップで、「手作り」が2位。3位の志向では地域差が出た。
 米を購入する際の判断基準は3大都市圏で「有名産地品種銘柄」それ以外では「地元、近県産」を優先するとしている。牛肉は「国産品、輸入品どちらでもよい」の割合が最も高く、すべての地域で「国産品ならどこの産地でもよい」がトップだった。豚肉は国内最大産地の九州、沖縄では「地元、近県産を優先する」がトップだった。
 食品表示は地域にかかわらず消費者の93.2%が、原産地表示は83.9%が「必ず確認」「おおむね確認」「ときどき確認」など、程度の差はあるが確認しているという。また、食品は国内産を求めるが、国産品の価格が輸入品の2割高になると、すべての地域で国産品を購入する意欲のある消費者は3割程度に減ってしまうことがわかった。

(2007.11.27)

 

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