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上野理事長 |
農林中央金庫は11月27日に上野博史理事長と宮園雅敬専務が記者会見を行い、2008年３月期半期決算を公表した。
従来農林中金は半期決算を公表してこなかったが、劣後債権を発行し市場からの資金調達を行ったこと、新ＢＩＳ第三の柱による開示の開始などを踏まえて公表することにしたもの。
主な半期決算内容は、市場環境が変化するなか、国際分散投資により安定した運用収益を確保し、経常利益1506億円、半期純利益1414億円となった。また、自己資本比率12.56％、Tier１比率7.28％と新ＢＩＳ規制を踏まえたポートフォリオ運営の実践によって安定して推移している。
また、米国短期金利の低下による資金収支の増加などから、08年３月期の経常利益目標値を3370億円から150億円引き上げて3520億円に上方修正することも公表した。
なお、９月末現在のサブプライムローン関連商品の残高は4767億円（償却384億円後の残高）で総資産の１％未満であること。この残高に対する評価損は533億円で、この評価損を含むポートフォリオ全体の評価差額は１兆8426億円の含み益になっており、「国際分散投資が有効に機能した」としている。 |
