電気化学工業(株)は11月26日、デンカ生研(株)を平成20年4月1日をもって完全子会社化すると発表した。医薬関連事業をビジネス戦略の基軸の1つと捉え、その拡充・強化をいっそうはかっていく。デンカ生研は、平成20年3月26日をもって上場廃止に。
電気化学工業は無機・有機・石油化学、セメント、樹脂加工、電子材料および医薬品などを扱う総合化学企業。
2015年に迎える創業100周年に向けての新たな挑戦として、“DENKA100”と名づけた積極的な運動を展開し、「強い事業を更に強く」をターゲットとした事業戦略により、いっそう高い収益力の獲得を目指している。
いっぽう、デンカ生研(電気化学工業が67.08%を出資する上場子会社)では、創立60周年にあたる平成22年度(2010年度)を最終目標年度として、経常利益率20%、純利益率10%、総資産経常利益率15%を目標数値として「業務プロセス革新運動IBP−60」を展開している。
電気化学工業グループは医薬関連事業を基軸的な戦略として位置づけ、電気化学工業では高分子医用ヒアルロン酸事業を、またデンカ生研においてはワクチンおよび検査試薬事業を積極的に展開し、将来に向けてさらなる拡大・発展を目指している。
デンカ生研は、長期的視点に立った研究開発や設備投資を行っていくことが不可欠であり、また迅速な経営判断が必要であることから、電気化学工業と一体となって事業を推進していくことが最適な方法と判断した。
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