農水省は11月30日、都道府県、市町村別の平成18年農業産出額を公表した。都道府県別農業産出額は前年に引き続き北海道が1位で1兆527億円(前年比98.%=全国に占める割合12.2%)、鹿児島が2位で4079億円(同97.9%=同4.7%)だった。3位は千葉4014億円(同96.4%=同4.7%)、4位は茨城3988億円(同95.8%=同4.6%)、5位は宮崎3211億円(同100.2%=同3.7%)だった。千葉、茨城は昨年の3位、4位が入れ替わり、宮崎は昨年の6位から5位に上昇。上位5道県で全国の農業産出額の3割を占めている。近年、農業産出額が減少傾向にあるなかで、野菜、果実等の産出額が増えた和歌山など10府県が前年に比べ増加した。
主要品目別の1位の県は、米は新潟の1831億円(全国に占める割合9.7%)、野菜は北海道の1712億円(同8.4%)、果実は青森の771億円(同10.0%)、肉用牛は鹿児島の800億円(同14.4%)、乳用牛は北海道の3526億円(同43.7%)、豚は鹿児島の730億円(同13.5%)、鶏は鹿児島の761億円(同10.2%)など。
市町村別では愛知県田原市が昨年に引き続き1位で724億円(前年比92.9%=きく、豚、キャベツなど)、2位は宮崎県都城市698億円(同197.1%、昨年8位=豚、肉用牛など)、3位は新潟県新潟市655億円(同94.2%、昨年2位=米)、4位は静岡県浜松市540億円(同103.0%、昨年4位=みかん、米)、5位は茨城県鉾田市539億円(同101.1%、昨年3位=豚、メロン)だった。宮崎県都城市が倍増したのは、価格の堅調な肉用牛が全国3位、豚が全国2位の宮崎県で都城市のシェアが肉用牛24.6%、豚44.6%と生産が集中しているため。
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