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20年1〜3月期の配合飼料価格3900円値上げ −JA全農


 JA全農は、20年1〜3月期の配合飼料価格について、19年10〜12月期に対し、全畜種総平均トン当たり約3900円値上げすることを決めた。
 飼料原料をめぐる情勢としては、トウモロコシのシカゴ定期は、史上最大の豊作と見通した米農務省の需給見通しが下方修正されたこと。需給が逼迫している大豆が10ドル/ブッシェルを突破したことで再び上昇に転じ、直近では4ドル/ブッシェル前後で推移している。今後も米国トウモロコシの国内需要や輸出需要が旺盛であることや歴史的高値の大豆と作付面積が競合するため堅調な展開が続くと見込んでいる。
 また海上運賃も中国を中心とする粗鋼生産の拡大にともない鉄鋼原料輸送需要がいっそう旺盛になったことや原油価格の高騰を受け、現在は120ドル/トンまで急騰し、今後も高値で推移していくと見込まれるとしている。
 この1年の配合飼料価格は(全畜種総平均トンあたり)、18年10〜12月期が前期比約1700円値上げ、19年1〜3月期が同5500円値上げ、同4〜6月期が同約3200円値上げ、同7〜9月期が同約1100円値上げと4期値上げしたあと、同10〜12月期は7〜9月期に比べ約400円値下げしたが、飼料原料の高騰や海上運賃の急騰によって再び値上げとなった。

(2007.12.19)

 

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