農業協同組合新聞 JACOM
   
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担い手対応支援システム401JAが導入申請
担い手対応強化などの取り組み状況 −JA全農


 JA全農は18年3月開催の臨時総代会で決定した『新生プラン』のなかの、担い手への対応強化、生産者・組合員に信頼される価格の確立、の実現に向けさまざまな取り組みを行っているが、このほどその状況をまとめた。

◆299JAで担い手対応部署設置、担当者は1486名

 担い手支援対策では、「担い手対応トップセミナー」や各種研究会などの開催でJAを支援。現在までに36都府県本部管内の299JAで担い手対応担当部署が設置され、計1486名の担当者が誕生している。出向く活動の効率化・定着化を促進するため18年度に開発した『担い手対応支援システム』は、12月17日現在、システム利用申請JAは401JA,担い手登録件数は当初計画を上回る15万1368件となった。

◆農薬の大型規格55品目に

 また、19年度に実施している全国共通対策である肥料の「満車直送」については、31都府県本部で『農家直送要領』を策定し、取り組んでいる。9月末でアラジン1800トン、BB肥料2700トン、国産化成2200トン、合計6700トンの実績。今年度からは水稲用肥料の本格的直送にも取り組んでおり、今年度は合わせて2万トンの実績を見込んでいる。
 20農薬年度の大型規格品設定品目は、目標の40品目を大きく上回り55品目となった。品目分類別設定品目では、水稲除草剤19、水稲箱処理剤9、土壌処理除草剤6,園芸殺虫剤4などとなっている。
 18年9月から「農機・園芸施設リース導入支援対策」による助成を行っているが、支援開始以来19年11月までに件数344件、助成金額9400万円の申請を受け付けた。19年度は農機と園芸施設合わせて230件の計画に対し、430件の申請が見込まれ、20年度については、530件を計画している。

◆独自型式のAG467Zは目標上回る120台販売

 農機については、国内同クラスに比べて約30%安い韓国・大同工業製のトラクター(42〜52馬力の3型式)の取扱いを18年10月から始め、今年11月末までに24台を販売した。また、JAグループ独自型式として、従来の同クラスに比べ20%程度安価な農機を現在までに4種類をメーカーと協同開発し、今年3月に販売開始した「新多条刈コンバイン-AG467Z」(ヤンマー農機)は年間100台の販売目標を上回る120台が既に出荷された。6月に販売開始の共立との協同開発「1000リットルスピードスプレーヤ-SSY1008FZ」は、現在までに14台の販売が報告されている。その他、ヤンマーのコンバインAG570Zが来年2月から「42PSトラクター-L4305Z」(クボタ)、「50PSトラクター-G5000Z」(三菱農機)が、来年3月の販売開始を予定している。

◆手数料27億円引下げ

 肥料農薬・生産資材の手数料引き下げについては、肥料、農薬、段ボール箱、米麦用紙袋、農業機械の5品目で実施している。18年度実績では、肥料約5億円、農薬約5億4000万円、段ボール箱約8億2000万円、米麦用紙袋約6000万円、農業機械約2億1000万円、合計約17億円。19年度の実施規模は、肥料約7億円、農薬約8億円、段ボール箱約8億2000万円、米麦用紙袋約8000万円、農業機械約2億5000万円の合計27億円(累計)となっている。

(2007.12.28)

 

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