普通みかんと呼ばれる青島温州などの露地みかんの出荷が本格化している。全国果実生産出荷安定協議会(全果協)によると、今年産の品質は糖度、酸度のバランスがとれている。昨年12月15日時点で調べた年明け以降の出荷見込み量は、裏年だった18年産よりは多い(147%)ものの、17年産よりは少ない(93%)という。
12月25日に東京・大田市場で行われた普通みかんの品質調査では、糖度が13.0度、酸度が0.8%で、バランスのとれた良い品質だった。糖度の平成15〜18年産平均は11.9度。19年産は過去5年間で最高となった。酸度は15〜18年産平均の0.8%と同水準。
産地は量販店等と提携して首都圏を中心に積極的な販売促進活動を展開している。また、品質に配慮した出荷の工夫も多彩だ。JA山口大島は、光センサーで選別した糖度が13.5度以上の果実のみを「特選みかん」として集荷。JA下関は、早生みかんを袋掛けし完熟させたものを「ひとめぼれ」と名付けて2月から販売する。JAながさき西海はマルチ栽培品の出荷基準を糖度は14.2度、酸度は0.96%以上にする。JA長崎せいひはマルチ栽培品の出荷基準を糖度13.4度、酸度1.02%以上にする。
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