(財)日本特産農産物協会が平成19年12月28日実施した19年産大豆の入札取引の結果、4729.56tが上場され、3239.22tが落札された。全銘柄の落札平均価格は60kg当たり包装代込み・産地倉庫戸前渡し価格(消費税抜き)で7757円となり、11月に比べ45円(0.6%)高かった。前年12月対比では213円(2.8%)高い。
作付け面積が減った納豆用の北海道スズマル(小粒)は、上場された198tが全量落札され、落札平均価格は9032円と、前年同月対比で1678円(12.3%)の大幅な高値となった。豆腐、納豆、煮豆用などの普通大豆は3700tが上場され、2754tが落札された(落札率74.4%)。落札平均価格は7957円で、前年同月対比で260円(3.4%)高かった。しょう油、きな粉などの原料となる特定加工用大豆は1029tが上場され、485tが落札された(落札率47%)。落札平均価格は6625円で、前年同月対比で164円(2.7%)高かった。
穀物の国際相場高や遺伝子非組み替え大豆の不足感から大豆の輸入価格が高騰しており、さらに安全性の面からも大豆使用メーカーの国産志向は高まっている。大豆情報委員会が公表した19年産大豆の集荷計画は17万4439tで、前年産の7%増程度。
大豆使用4団体(豆腐、味噌、納豆、しょう油)は昨年11月末に、原料大豆を含む製造原価の高騰で値上げは止むを得ないと、消費者の理解を求める記者会見を開いた。
|